看護婦さんのお金の話。

ナースの育児やポイ活や投資の話。

看護婦の勘。※お金の話じゃありません。

ICUを経験したり、緩和ケアをしたり、命がなくなる瞬間に立ち会うことが多い現場で働いてきました。

経験を重ねると、だいたいのその人の余命もわかるようになってきます。

親戚や友人や知人から病気のことを相談される職種。

よく聞かれることがある、余命。

去年、叔母がなくなりました。

末期ガンでした。

最後まで意識がありました。


叔母は旦那さんを早くに亡くしていたので、頼れるのは兄夫婦(わたしの親)だけ。

手術をしてもガンは取りきれず、抗がん剤治療や放射線治療をしました。
辛い治療の話を聞くのは、わたしの親でした。

叔母の話をきくのは、可哀想すぎて、辛いとわたしに言いました。
わたしも親たちの話を聞くことで、親が少しでも楽になれるならと思って、よく相談に乗っていました。

親からの話を聞くだけで、どんどん病状は悪化しているとわかりました。

ただ、一般人の親はそれがなにを意味するかは、あまりわかっていないようでした。

叔母の娘は妊娠しており、叔母は孫に会うことを目標にがんばっていたんです。
うちの親も、孫に会えるかなぁといつも心配していました。

叔母の体調が悪いから入院したと母から電話がきました。

大丈夫だよね?
肺の水を抜けば楽になるよね?
孫に会えるよね?

なにかいやな予感がしました。

お母さん、おばさんおしっこは出てる?とききました。

トイレにいくのしんどいから、おしっこの管入れてもらったみたい。
あまり出てないみたい。
息をするのがつらくて酸素もしてるよ。
話をするのも苦しいみたい。


叔母の娘は遠方に住んでいたため、わたしは娘さんに早めに来てもらった方がいーよと伝えました。
その話を聞いて、親たちも次の日の朝早くに叔母に会いにいきました。

前日までは母にメールもしていたおばですが、会いにいくと、ほぼうつろ。
起きては、苦しい。と。
すでに体はモニターがつけられていました。
その日の午前に妊娠中の娘も海を越え、帰省。
親たちも午前のうちに病院へ。

話すのもままならない状態なのに、最期まで
子供達へ愛情深いメッセージを話し、
そのまま、眠るようにな天国へ旅立ちました。

あとから母に
余命わかってたんでしょ?
お母さんたちがかわいそうだから言えなかったんでしょ?
孫にも会えないってわかってたんだよね。

と言われました。

そうなんです。
だいたいわかっちゃうんです。
それを言ったほうがいいのか、言わないほうがいいのか…
答えはありませんね。。。

ただ、今回、娘さんには感謝していただきました。教えてもらわなかったら最期に会えなかったと。


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